「宴会の締めを頼まれたけれど、何を話せばいい?」「中締めと締めの違いは?」と、急な大役に不安を感じている方へ。

本記事では、中締めと締めの違い、失敗しないマナー、一本締め・三本締めのやり方を解説します。

シーン別の例文集もまとめていますので、ぜひ、当日までの準備にお役立てください!


【30秒でわかる!この記事のまとめ】

  • 中締めは宴会の途中の区切り。締めは完全なお開き。
  • 挨拶は「感謝・簡潔・今後の展望」の3部構成で1〜2分以内に。
  • 「一本締め」は10回。「一丁締め(よーお、ポン!)」は略式。
  • 音響設備が整った会場を選ぶことが、挨拶を成功させる最大の近道。

そもそも「締め」と「中締め」は何が違う?

「締めの挨拶をお願いします」と頼まれた際、まず確認すべきは、

それが会を一旦区切るための挨拶(中締め)」なのか、「完全に終了させるための挨拶(本締め)」なのかという点です!

この2つは目的もタイミングも異なるため、役割を勘違いすると

「まだ飲みたい人がいるのに会を終わらせてしまった」「終わる時間なのにダラダラ続いてしまった」

といった失敗を招きかねません。

比較表:中締めと本締めの違い

項目

中締め(なかじめ)

締め(お開き・本締め)

目的

宴会の途中で一旦区切りをつける

宴会を完全に終了させる

タイミング

終了30分前〜デザートが出た頃

完全撤収の直前

役割

交通機関の都合などで早めに退席したい人への配慮と中だるみ防止

感謝を伝え、会を解散させる

担当者

役職の順位が2番目の方や幹事

出席者の中で最高位の方

【TIPS】「誰が話すか」で会の厚みは決まる

締め挨拶の成功は、内容以上に「アサイン(人選)」も重要です!

役割を担える人が複数いるなら、冒頭の挨拶とは別の人を指名し、会に変化と厚みを持たせましょう。特におすすめなのは、「直近で目覚ましい活躍をした人」や「裏方として影で支えている人」への指名です。

意外な人選が注目を集め、その言葉が参加者の心に深く刺さる「最高の締め」を演出します。

宴会の締め挨拶で押さえたい3つの鉄則マナー

失敗しないための鉄則は、「短く・明るく・ハキハキと」

特に意識すべき3つのポイントを深掘りして解説します!

1. 挨拶は「3分」で簡潔にまとめる

「宴もたけなわ(盛り上がっている最中)」でマイクを握る際、

最も避けたいのが長々と話し込んでしまうことです。

お酒が進んでいる場では、参加者の集中力は長く続きません。

具体的には:

お酒が入った席では、堅苦しすぎると心に響かず、ノリだけでは締まりがなくなります。

目指すべきは、場を盛り上げる明るさと、真面目なエピソードによる「バランス」です。

エピソードは抽象的な表現を避け、なるべく具体的に

欲張って詰め込みすぎず、要点を絞って3分程度でまとめましょう!

2. 「感謝」と「ポジティブな抱負」をセットにする

締め挨拶は、単なる終了の合図ではありません。会の目的を再確認し、参加者の気持ちを一つにする役割があります。

具体的には:

「本日はお集まりいただきありがとうございました」という主催者・ゲストへの感謝に加え、

「この活気を明日からの業務に繋げましょう」といった前向きな展望(抱負)を必ず添えましょう。

ポジティブな言葉で結ぶことで、会全体の印象がぐっと良くなります。

3. 次の行動(二次会の案内・解散)を明確に示す

挨拶の直後は、参加者が「この後どうすればいいのか」を最も気にするタイミングです。ここを曖昧にしないのが、一流の締め挨拶です。

具体的には:

中締めの場合は「二次会は〇〇というお店で用意しています」、本締めの場合は「お忘れ物のないようお気をつけてお帰りください」と、次のアクションを具体的にアナウンスします。

これにより、参加者がスムーズに次の行動に移ることができ、会場の撤収も円滑に進みます!

【シーン・立場別】そのまま使える!締めの挨拶・例文集

1. 忘年会

【中締め】若手社員・幹事向け

「宴もたけなわではございますが、お時間となりましたので一旦区切らせていただきます。

幹事として皆様の様子を伺っておりましたが、今年の春に苦労したプロジェクトの裏話などで盛り上がっている姿を見て、改めてチームの絆を感じました。

この続きは二次会で!二次会は〇〇というお店を予約しております。

それでは、一丁締めで締めさせていただきます。お手を拝借、よーお、ポン!」

【本締め】管理職向け

「本日はお疲れ様でした。振り返れば今年の1月、我々は大きな目標を掲げました。

途中で壁にぶつかったこともありましたが、今こうして全員が笑顔で1年を締めくくれるのは、ここにおられるお一人おひとりの尽力のおかげです。 来年はさらに飛躍の年にしましょう。

皆様の健康とご多幸を祈念いたしまして、三本締めで締めさせていただきます。お手を拝借!」

【TIIPS】忘年会の挨拶は記憶の掘り起こしが鍵!

忘年会は1年を締めくくり、次への活力を養う場です。

挨拶には、誰もが忘れかけている「年の前半の印象的なエピソード」をあえて一言添えてみましょう。

「そういえば、あの時は大変だったな」と当時の記憶を共有することで、参加者全員が会社や個人の成長を再確認し、

エモーショナルな一体感を持って1年を締めくくることができます。

2. 歓送迎会

【中締め】同僚・若手社員向け

「本日は〇〇さんの門出を祝し、多くの方にお集まりいただきありがとうございました。

〇〇さんには、何度も相談に乗っていただき、その度に前向きな言葉をかけてもらったことが忘れられません。

新天地でのご活躍を、メンバー一同心から応援しています。

それでは、〇〇さんの輝かしい未来を願って、一本締めで締めさせていただきます。お手を拝借!」

【本締め】管理職・部門長向け

「本日はありがとうございました。

新しく仲間に加わった皆さんの緊張した面持ちが、この数時間でスッと解け、ベテラン勢と熱く語り合っている姿を見て安心いたしました。

送り出す〇〇君、君のこれまでの貢献に改めて感謝します。寂しくなりますが、我々も負けずに成長していきましょう。

それでは、最後は全員の気持ちを一つに、三本締めで締めさせていただきます。お手を拝借!」

【TIPS】歓送迎会は「意外な一面」を紹介しよう!

別れと出会いが交差する歓送迎会。

定型文で終わらせず、主役の「意外な一面」や「知る人ぞ知る具体的なエピソード」を一つ添えてみましょう。

「実はあの日、裏でこんな準備をしてくれていた」といったエピソードは、会場を温かい一体感で包むだけでなく、送り出す人への最高の手向け、そして迎える人への最高の紹介状になります。

3. 懇親会(社内・プロジェクト)

【中締め】プロジェクトリーダー・幹事向け

「お楽しみのところ恐縮ですが、お時間となりましたので中締めとさせていただきます。

実はこのプロジェクト、裏側では〇〇さんが地道な調整を積み重ねてくれたおかげで、

今日という日を迎えられました。こうした『見えない活躍』があるからこそ、我々は前に進めます。

残りの時間は、ぜひその熱量を直接伝え合ってください。

それでは、今後の成功を祈念して一本締めで締めさせていただきます。お手を拝借!」

【本締め】役員・管理職向け

「本日はありがとうございました。

現場のリアルな声を聞くことができ、私自身も非常に刺激を受けました。

テキストでのやり取りだけではわからない、皆さんの仕事に対する熱い想いに触れ、

このチームの強さを再確認した夜でした。

明日からまた、この活気を持って取り組んでいきましょう。 それでは、会を完全にお開きといたします。

皆様の益々のご発展を願って、三本締めで締めさせていただきます。お手を拝借!」

【TIPS】懇親会は「隠れたヒーロー」に光を当てる

懇親会は、普段の業務で見落とされがちな「人の熱意」や「意外な貢献」にスポットライトを当て、

チームの士気を高める絶好のチャンスです。

「このチームに所属していて良かった」と心から感じてもらうコツは、普段の業務だけでは見えない、

泥臭い努力や熱い想いをエピソードとして語ること。

参加者の感情をポジティブに揺さぶることで、会は単なる飲み会から「明日への活力」へと変わります。